カンニンウシシギャ墓(徳之島町神之嶺)



ここの林の中にあるカンニンウシシギャ墓は,本町内で現在も祀られている唯一のチンシ墓(積石墓)で,
墓場の歴史の流れを知るうえから大変貴重なものです。チンシ墓は,棺を土中に埋めないで,砂や膿で囲み,
さらにその周囲を石(琉球石灰岩)で覆い隠すという基本的な構造をもちますが,ここの場合はまだ内部の構造は,
はっきり確認されていません。
墓場の歴史の流れの中では,この区域の周辺に集中しているトウル墓(洞穴墓)や土葬墓などの並び具合から,
洞穴葬と土葬の中問に位置する葬法であったことが考えられます。
ちなみにカンニンウシシギャは,琉球王朝時代(年代未詳)にカンニン(神之嶺)に君臨したムラオサ(按司)で,
人徳の秀でた武芸者として現在に語り継がれています。
ここの東方およそ200mの地点にはウシシギャ寺(集落の守護神)があります。

徳之島町教育委員会説明版より