西阿木名出身 美紀穂さん、が聞いた話

男の鬼の話

ウナリ(妹)が針を差し込んだおにぎりを持っていって兄に食べさせた、兄さんがおにぎりを美味しそうに全部食べたので、
これは本当に鬼になっていると思いウナリ(妹)は逃げた、兄が追いかけてきたので、秋利神に小さな舟があったので、
舟をひっくり返し、その舟の中に隠れた。兄は妹を見失い、船の中に妹が隠れていることを知らずに、
舟に馬乗りにまたがり「ウナリヌ、チブクヤ マァカァーチブクヤタムン、ヒンギャチシモティエェー」=「妹の乳房は
美味しい乳房だったのに、
逃がしてしまった」と言いながらイョウ(洞窟)に帰って行きました。ウナリ(妹)は村に帰り、
村人と相談して唐辛子をいっぱい作って、
俵にして兄さんが寝ている間に、イョウ(洞窟)の入り口に唐辛子の俵を積み、火をつけて燻し殺にした。という話です。

女の鬼の話
松の枝、ウラジロ、ユジルの木、シキショウブ、フチ(ヨモギ)の話も聞きましたのでここで書き込みます。
山に、たいへん綺麗な美人の女が居たので男は連れて来て一緒に暮らした、
ところが倉の俵が毎日一俵ずつ無くなるのを不思議に思い、男は隠れて見ていた、
女は籾を「シルシ」(籾摺り器)ですって、玄米のままご飯を炊き、たらいに入れ頭にのせ、
山の方に行ったので男は後をつけたが見失った。男は 又 隠れて見ていた。
女はいつものように玄米のまま、ご飯を炊き、頭にのせて行こうとした所、
女は、男にきずき、男に「貴方もこのたらいの上にのりなさい」と言った、
男は女の言うとおりたらいの上にのった、女はたらいの上に男をのせて山の方にどんどん歩いて行った、
男は怖くなって「松の枝」をつかみぶら下がった、女はそれを知らずに山の方に歩いて行ったが途中できずき、
たらいを置き引き返して男を追いかけて来た、「ユジル」の木を踏んで「ウラジル」の中に隠れた、
そして「シキショウブ」中に逃げ込み隠れた。
女は男が「ショウブ」の中に逃げ込んだので「ヤイ(やり)の中にいる」と諦め去って行った。
「ショウブ」の葉がやりのように先がとがっているので、やりの中にいると言う意味だそうです。
この話は「女の鬼」の話のようです。

※魔除けに「アマダイ」に、ショウブとフチ(よもぎ)を挿して、
旧暦の3月3日には「フチムッチィ」(よもぎ餅)を作って女の子の節句をするようになった。
「アマダイ」とは昔の家は茅葺ですので、玄関、入り口の雨のたれる所、
※魔除けに 正月には、松の木、ユジルの木を門松に、ウラジルを飾り餅に使うようになった。
86歳になる私の母の電話での話で、昔からの言い伝えだそうです。他にもいろいろ話を知っているようです。
※私の住んでいる石川県でも、ショウブは魔除けに使うようです。
本土には気をつけて見て見ますと徳之島と似たような所がいっぱいです。


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