カミヌドイ(神鳥)

伊仙町と徳之島町の境を流れる本川の南、
伊仙地区に小高い丘にになっている。
十一月十二月の夜になると、山の神が峰伝いに下りるといい、
その時神の鳥にあうと命は数時間しかもたないと言われている。

ある日、本川で漁師二人が仮寝をしていたら神様が
通りかかった。一人の漁師が異様な気配に驚いて
起き上がって見ると、それは白髪の神であった。
もう一人の漁師もとび起きてこれを見るや、
大変な神様(悪神)に会ったものだといい、
自分の袴を引き抜くが早いか、それを顔にかぶり、
じっと神が通り過ぎるのを待っていた。
別の漁師はその白髪の神様を見ても、ただふるえているだけであった。

二人の漁師がガタガタ身震いしながら我家に帰った。
ところが、袴をかぶらなかった方は、床についたきり寒さを訴え、
高熱を出してあくる日死亡したという。

悪神にあった時は袴や腰巻をかぶって、
神に見えないようにしたら良いと言う俗信は、
徳之島全域に分布してたようだ。

今ではすべて迷信になってしまい、その迷信すら知ってる人は僅かでしょう。


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